震災後 その2
category: 震災 その後
大阪でお世話になったお宅の長男ハル君は6歳。
いろんなことに興味があって、
教えられることをいつも、輝く目をクルクルさせて
真剣に聞いていた。
気持ち良いほど真っ直ぐな子。
ウチの娘となぜかウマがあったようで、
4日間ひっついて遊んでいた。
ハル君のパパはお坊さん。
ちょうどお彼岸の時期で、毎日忙しそうだったけど、
ハル君が何か質問すると、時間がないときでも
必ずそれに、こちらも真剣に答えていた。
いつも「ちょっと待ってて!」を連発する私は、
それを見る度に、自分のことを密かに反省した。
ハル君のママは観音菩薩のような笑顔の人で、
お寺のお嫁さんだけど、クリスチャンだった。
自分の立場と、信じる宗教の間で考えることは沢山あったけど、
結局は、人間としてより良く生きるってことを求めるにはどちらもかわりないって思ったの、
と言っていたのが、とても印象的だった。
このママが、私の姉の学生時代の友人で
私は、話したことも会ったこともなかったのに
ウチの一家4人を快く受け入れてくれた。
いくらお礼を言っても足りない。