それはおかしい
category: 震災 その後
来年の3月11日、
国が主催する震災追悼式を東京で開くらしい。
それはおかしくないですか?
たくさんの命が奪われた東北の海辺の街。
未だに家族が見つからない遺族。
見つけてもらいたくてさまよっている魂も、
たくさんあるはず。
追悼式は誰のため?
遺族をなぐさめ、
行き場のない魂を鎮めるためではないのですか?
東京に遺族を呼ぶのだろうか?
東京でぜったい出席してもらわなくちゃならない
遺族や被災者よりも大事な人がいるとでも言うのですか?
今日の夕方の地元ニュース。
父母と弟を津波で失った5歳の男の子。
たったの5歳。
母親はまだ見つかっていない。
おばあちゃんと新しい生活を始めた彼。
震災以来、「パパ」「ママ」とは一言も言わないそう。
小さな身体にどれだけの淋しさを詰め込んでいるのか。
このおばあちゃんだって、
孫を立派に育てなくちゃと、彼には笑顔で接しているけど
娘を津波で失った悲しみだけでも
胸が張り裂けんばかりのはず。
インタビューでは、
最初から最後まで真っ赤な目をして、泣きどおしだった・・・
こういう人がたっくさんいること、
想像力を全て動員して考えて下さい。
大事な人を連れて行った海に向かって
手を合わせたいと思うことくらい、
当たり前のことはないじゃないですか!
どうして分からないのだろう。
なにがそんなに難しいのだろう。
悔しくて仕方ない。