「羊飼いその4」
category: 子供
先週、息子の幼稚園で
クリスマスを祝う会があった。
年長の息子。
クリスマスの聖劇では
目立ちたがり屋だろうが
恥ずかしがり屋だろうが
年長児には全て
役どころと台詞がある。
去年の同じ会では
みんなが歌って踊るところを
一人、舞台のど真ん中で
ポケットに手を突っ込んだまま
膨れっ面で棒立ちになっていた。
どうしちゃったの?
と終了後聞いたら
あまりのヒトの多さに
圧倒されていたらしい。
私としてもちょっと意外だったが
かなりアガリ症の彼。
そんなこんなで
今年の聖劇、
「羊飼いその4」役を
立派にやれるかどうか
ひそかに心配していた。
当日、
相当ヤケクソ、という印象も
なきにしもあらずだったが
彼は頑張った。
自分の順番がくるのを待ち構えて
「ほしがとってもきれいだね!」
を早送りのスピードで叫んだ。
私自身は自分の幼稚園時代の記憶が
ほとんどない、が
今、親として子供と過ごす幼稚園生活は
この先、小学校よりも中学校よりも
一番強烈に私の記憶に残ると思う。
子供の幼稚園生活は
親にとっては笑いと涙の連続。
出来なかったことが
出来るようになるのを見るヨロコビ。
日々、目に見える成長。
息子もいつか思春期を迎えて
私に口もきかない日がくるはず。
そのときには
超高速「ほしがとってもきれいだね!」
を頭の中で巻き戻そう
と思う。