10歳の夢
category: 子供
この夏フランスで街角アートのおじさんに似顔絵を描いてもらった
一昨日、娘が10歳になった。
今時は「半分成人式」とかいって
大きくお祝いする親もいるらしいが
ウチはいつもの誕生日。
大人になったら何になりたいの?
と聞いてみた。
「あのね、アメリは
美味しいケーキとか作る人になりたい」
と言う。
ケーキ屋さんだな、と思っていると
「でもケーキだけじゃなくて
美味しいゴハンとかも出すの」
「ママとパパの会社の隣でやるんだよ。
それでママはワインとか出すの」
と言う。
彼女がそういうことが出来る頃には
私は齢60は超えているはず。
そんなばーさんに
ワインを注いでもらって嬉しい人は
かなり少数に違いない。
「それでトマは片付けたりするヒト」
彼女の頭の中では
我が家はいついつまでも
一家団結しているらしい。
「お金はね、もらわないの。
子供は楽しく遊ぶとこがあって
大人はわ〜いんとか飲んでるの。
いいでしょう?」
いいねぇ、確かに。
私もお金など頂かずに
じゃんじゃんワインをお客さんに飲んでもらって
「おカネ?いりませんよ、そんなもの」
などと言う妄想を
何度したか分からない。
彼女の想い描く
今はまだ現実味を帯びたユートピア。
それでいいのだ。
知らないままで大人になることなんて
どのみち出来ないのだから。
今はその仕事の
制服をデザイン中の彼女。