花と詩のお茶会コンサート
category: 震災 その後
昨日、心温まるコンサートに参加した。
震災以降、
福島の花を日に一つずつ撮り続けている
郡山在住の写真家・野口勝宏さん、
その花の写真に一つの詩を添え続けている
詩人・マツザキヨシユキさんらが主催。
彼らは
原発事故があっても、
福島の花も自然も人も以前と同様に
美しく生き続けています、ということを発信したくて
「福島の花を広めるプロジェクト」を立ち上げた。
その活動の一環として開催されたこのコンサート。
お客さんのメインは仮設住宅に住む被災した人たち。
会場には花作家・橋本和弥さんの生けたレンギョウが。
高い位置のあちこちに生けられた花々は、
空から降り注ぐ太陽光のようだった。
レンギョウは「春を告げる」花だそうで
桜の少し前に咲くのだとか。
この日のために開花時期をハウスで調整した
という想いのこもった花々は
眩しいほどに鮮やかだった。
特別ゲストには音楽家・谷川賢作さん。
お父さんの谷川俊太郎さんが作詞した
「鉄腕アトム」のジャズアレンジをピアノで弾き語り、
野球の話からテレビの話から作曲の話、ect.と
あっちこっちに飛び回るトークで会場を沸かせ、
2時間が瞬く間に過ぎた。
ピアノの合間にはマツザキさんと
もう一人の、福島を応援する詩人・谷郁雄さんの
それぞれの詩の朗読もあった。
考えてみれば
花も、写真も、詩も、音楽も、
生活に絶対必要!というわけではない。
そんなことして食べて行けるの?!
と言われる類の職業を選んだこの人たち。
彼らは、果てしなく自由で
とことん信念があって
苦悩しながらもやっぱり前向き
というオーラを放っていた。
笑って泣いて考えた2時間。